『贈る』という思いやりの心は今も昔も、そして、これからも変わることなく受け継がれていくでしょう。なにげなく使っている「のし」や「水引」。その意味を知っておくと、贈る思いも、贈られる思いも深まるのではないでしょうか。

ご贈答品の「のし」をご指定いただく際の参考としてご利用ください。

のしについて

のし紙とは?

一般的にのし紙は、図のように「かけ紙・水引・のし」の3つから成り立っています。

① かけ紙

贈り物の上を覆う白い紙で、かけ紙の上に、贈り主の気持ちを表します。

② 水引

贈り物を結ぶための紐です。水引には包みを止めるだけではなく、結び方にも贈る心を表現します。

▽結び方
蝶結び(御祝・内祝など何度あってもよいもの)
結びきり(婚礼など一度しかあって欲しくないもの)

③ のし

「のし」は、のしあわびの略で、「鮑(あわび)を薄く長くはぎ、引き伸ばして乾かしたもの」です。「のし」は、「ひきのばす」という意味もあり、一般の贈答にも広く使われています。
「のし」は一般の贈答及び慶事のみに使われ、弔事には使用しません。
また、病気や災害見舞は慶事ではないので、のし(あわびのし)がなく水引だけを印刷した「かけ紙」を使います。

「のし」のあるかけ紙

のし紙

  • 一般贈答
  • 慶事

「のし」のないかけ紙

かけ紙

  • お見舞い
  • 弔事

表書き/名入れについて

表書き

「御祝」や「御挨拶」「御礼」など、贈答の目的や意図をかけ紙に表書きします。

名入れ

品物を贈る側(ご注文者様)のお名前をお入れします。

のしの掛け方

外のし・内のしとは?

包装紙の外側にのし紙をかける「外のし」と、のし紙が包装紙の内側になるように包む「内のし」がございます。

一般的には、贈り物を直接持参する場合や、結婚に関することなどに「外のし」が多く用いられます。控え目に贈りたいときには「内のし」を使います。

外のし
包装紙の外側に
のしが付きます
内のし
包装紙の内側に
のしが付きます

のしの種類

紅白蝶結び
蝶結びはほどくことのできる結び方で、何度でも繰り返してよい一般的なお祝いに利用します。
用途:一般的なご進物
紅白結びきり・のし有
二度と繰り返したくないお祝いごとに利用します。
用途:快気祝など
紅白結びきり・のし無
災害や病気見舞いなど、再び繰り返さぬようにという意味をこめ、かけ紙を利用します。
用途:お見舞いなど
仏事のし
弔事など、二度と繰り返したくない出来事に、かけ紙を利用します。
用途:弔事用のご進物

表書きについて

日常の贈り物

紅白無地のし
ささやかな贈り物に使います。
御礼
お世話になった方へ御礼の贈り物に使います。

季節のご挨拶

御年賀
松の内(元日から関東:1月7日、関西:1月15日)までの新年のご挨拶に使います。
寒中御見舞
松の内(元日から関東:1月7日、関西:1月15日)が明けてから立春(2月4日ごろ)までの冬のご挨拶に使います。
余寒御見舞
立春(2月4日ごろ)から3月上旬までの冬のご挨拶に使います。
御中元
一般的に、
関東:6月中旬〜7月中旬
関西:7月1日〜8月中旬
の夏のご挨拶に使います。
暑中御見舞
土用の入り(7月20日ごろ)から立秋前日(8月7日ごろ)までの夏のご挨拶に使います。
残暑御見舞
立秋(8月8日ごろ)〜8月末日の夏のご挨拶に使います。
御歳暮
一般的に、
関東:11月下旬〜12月中旬
関西:12月上旬〜12月下旬
の冬のご挨拶に使います。

祝事

御祝(紅白蝶結び)
出産、成長、長寿、祭り事など、慶事一般(婚礼を除く)のお祝いの贈り物に使います。
内祝(紅白蝶結び)
お祝い(婚礼を除く)のお返しに使います。
快気祝
退院をしたご報告とお見舞いのお返しに使います。

弔事

無地のし(弔事)
香典のお返し、法要の引出物など、弔事に関して品物を贈るときに使います。
御供
通夜、葬儀、法要のお供えのお品に使います。
粗供養
法要の際の引出物として使います。
忌明志
四十九日(七七日忌)の法要の引出物に使います。
志(弔事)
葬儀でお世話になった方への御礼、香典のお返し、法要の引出物として(宗教に関係なく)使います。

その他

御見舞
病気のお見舞いに使います。
こころばかり
ささやかな気持ちを込めた贈り物に使います。
ご挨拶
引越しのご挨拶や、各会の催しの慰労に使います。
※内容は地域や風習により異なる場合がございますのでご注意ください。

名入れについて

品物を贈る側(ご注文者様)のお名前をお入れします。

※オンラインショップでは、ご指定のお名前もお入れできます。
※お相手(宛先)のお名前ではありませんのでご注意ください。

名入れなし
お名前はお入れいたしません。
名字
送り主様の名字をお入れします。
フルネーム
送り主様のフルネーム(名字とお名前)をお入れします。
連名2名様
向かって右から左へ、目上の方からお名前をお入れします。
連名3名様
向かって右から左へ、目上の方からお名前をお入れします。
会社名
下部中央に会社名をお入れします。
会社名・お名前
会社名をお名前の右上にお入れします。
会社名・肩書・お名前
会社名と肩書をお名前の右上にお入れします。
※内容は地域や風習により異なる場合がございますのでご注意ください。

手提げ袋について

同梱できる手提げ袋

手提げ袋をご希望の場合はご注文時にお選びください。
同梱できる手提げ袋の数はご注文商品個数分としております。また、同梱する手提げ袋はこちらでお選びいたしますので、ご了承ください。

※大きいサイズの手提げ袋をご入用の場合は、備考欄にその旨をご入力ください。

ビニール袋

小袋

紙袋